Heavy Metalの愛おしさは、Soulを同じくする者が集い共に歌うということ。そんなLIVE会場は現代の歌声喫茶と化しているのだ!
毎週月曜に必ず投稿する!などと息巻いていたにも関わらず。
2週目にしてすでにサボってしまうというだらしなさ。
これこそが私・加美幸伸であるのだが、
それは言い訳にもならない。そんなことならこの企画自体を止めてしまえばいい!
そんな厳しき自問自答を繰り返すのだが、
本当に毎週、私が担当するラジオ番組にたくさんのHeavy Metalの楽曲へのリクエストをいただくのである。
それは、私のわがままで、週末の真昼間に爆音でヘビメタをOn Airをするという暴挙。
それにヘビメタ愛に溢れたリスナーの方々の応援があって、今ではそれが定着しつつあるのである。
だからこそ、どんなことがあっても死守しなければいけない。
なのに...この様である...あ~恥ずかしいったらありゃしない!
ならば、ここに熱くまた一筆入魂で書いていこうじゃないか!!!
私は、IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)が好きだ!
正確に言うと、遅れて好きになったのだ。
IRON MAIDENが1stアルバム『IRON MAIDEN(鋼鉄の処女)』をリリースしたのは1980年。
その頃の私と言えば、「めんたい」こそがロック!と信じ、ARBやザ・ロッカーズ、ルースターズに憧れ、石井聰互監督の映画『爆裂都市BURST CITY』を観るために複数回映画館に通う...関西にいてはどうしようもなく浮いてしまっていた少年であった。
「メタルなんて...」どこかそんなところもあったのかもしれない。
ところが、その後大人の階段をそろそろ昇りかけるそんな年齢で、ライヴハウスに通い始めると、派手な文字が走る奇抜なフライヤー群に目が釘付けになった。
それを作っているバンドがほぼヘビメタバンドで、ジワジワきた関西メタルブームに煽られるように本気Heavy Metalの洗礼を受けてしまうのである。
それで初めてHeavy Metalを意識して購入したLPが、
IRON MAIDENのアルバム『頭脳改革』だったのだ。1983年のことだ。
ただし、私は輸入盤で購入したもので『Piece Of Mind』なのだが(このアルバムの邦題が『頭脳改革』であるということは恥ずかしながら随分後で知った)、
私は当時からLPは必ずB面から聴いていた。
というのは、B面こそが、このバンドの最もやりたい音楽なんだろう!なんて勝手に思っていたのである。
だからこそ、速くこのバンドの真実の音楽性を知りたい!そう思ってB面の1曲目を聴くべく針を落としたのだった。
すると...そこから流れてきたイントロに身体が持っていかれたように感じた!
プレイヤーに目を持っていくと、目玉が転げ落ちるんじゃないかとさえ思えるくらいの衝撃!完全にやられた!メッタ打ちされた!首に電磁波が走る。脳が指令を送ると首を起点に頭が動き出す。身体も揺れ出す...
完全にHeavy Metalの洗礼を受けた!その曲こそが"The Trooper"だったのだ!
この曲を聴くと、今も変わらず魂が揺れる。
またエアギター、エアベース、エアドラム、身体をくねらせてたまらない気持ちを表現したくなる。まるで青春。碧く見開いた私の眼はそれはそれはイキイキしているはずだ。
先日4月20日21日と東京・両国国技館でアルバム『THE BOOK OF SOULS』を引っ提げての8年ぶりの来日ライヴを行ったIRON MAIDEN。
番組で何度も語ったが、行きたくても行けなかった口惜しさったらない!
先日、ゲストに来て下さった大日本プロレスの"黒天使"沼澤邪気選手も「体験してそれはそれは興奮した!」と語っていた。
IRON MAIDENのその存在は、もはや音楽シーンだけのものではない!あらゆる嗜好のシーンにも平等に刺激と感動を与えてくれる。
あ~なんと愛おしいのだ!私も両国で集まった皆さんと"The Trooper"を大合唱したかったぞ!!!
後に映像で観た両国でのライヴで、大合唱するファンたちから疎外されていることに独り憤懣していた私だったが、
アレッ??これもしかして...
Vo.のBruce Dickinson(ブルース・ディッキンソン)が軍服に着替えユニオン・ジャックのイギリス国旗を高々と抱え振りながら登場したが...
どうもこれマイクを忘れたようで(笑)
照れながらシャウトする彼も人間なんだ的安堵感も新鮮でいいもんだ。とか納得。これもLIVEならではのハプニング。だからこそまたまた悔しい...
そんなこんなでIRON MAIDENの素晴らしさを語れば本当にキリがないし、
たくさんの評論家たちがたくさんたくさん論評しているので必要ないであろう。
私が、なにより「これヘビメタやん!」って意識して聴いた最初のHeavy MetalがIRON MAIDENでありその曲"The Trooper"であったという話なのだ。
お付き合いしていただいた方、これは失礼つかまつった。
さて、そんな私・加美幸伸がRAJASのアックンこと後藤晃宏さんのご厚意の元開催しているイベント『ヨルメタ』。
今回は、私の思い付き?に後藤さんが賛同して下さり、私のScatRawの盟友の古川真穂に試練ともいうべきミッションを与えた。
それは彼女がこれまで熱心に触れたことがなかったHeavy Metalを歌う!ということ。
しかも「どうせやるんやったらバンド作りましょ!」後藤さんの一言で急遽結成されたヘビメタバンド!その名も「メキシカン・ジャンバラヤス(仮)」。
この名前は、後藤さんのお店AKKUN'SのFoodメニューの一番上にあった名前、それを私がマイクで叫んでしまったことによる本当に無責任なことだが...このLIVEが素晴らしいものになれば正式に名前も決定しなきゃ!といった私の思いからの(仮)なのである。
そのバンドで披露した最初の曲がまさに!
IRON MAIDEN"The Trooper"だったのだ!!!
当然のことながら大合唱。声がカスカスになることを恐れず声援を浴びせた。
古川真穂の初めてとは思えないその歌声は、Bruce Dickinsonの魂が乗り移ったかのようにパワフルなものだった。
涙が出る!感動だ!
私も、最後に出演させていただきScatRawとして自身のオリジナル曲をメタルアレンジで歌わせてもらった。
こういった草の根的な動きこそが、偉大なカリスマと呼応し、
浮遊する魂を共有して、どえらいパワーを発揮する!
そのためにも、私にはやることがたくさんあるな~!なんて感じながら、
今後もHeavy Metalの素晴らしさを語り続けていきたい。
皆さんが望むならネ(笑)
...なんてやっぱりシミジミ実感するのである。